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防犯カメラの録画日数の違い|画素数・HDD容量・ビットレートで何日録画できる?

防犯カメラを設置する際、画質と同じくらい重要なのが、何日間録画できるかという点です。

​

例えば、

「1週間前の映像を確認したい」

「1か月前のトラブルを調べたい」

「できるだけ長期間録画したい」

といった場合、必要な録画日数を確保できていなければ、映像がすでに上書きされている可能性があります。

​

防犯カメラの録画日数は、HDD容量だけで決まるわけではありません。

画素数・ビットレート・カメラ台数・圧縮方式・録画方式などによって大きく変わります。

​

この記事では、録画日数が変わる仕組みと、必要なHDD容量の考え方を分かりやすく解説します。

防犯カメラの録画日数は何で決まる?

防犯カメラの録画日数を決める主な要素は、次の6つです。

  1. HDD・microSDカードの容量

  2. カメラの台数

  3. ビットレート

  4. 画素数(解像度)

  5. H.264・H.265などの圧縮方式

  6. 常時録画・イベント録画などの録画方式

 

特に重要なのが、ビットレートと録画時間です。

画素数が同じでも、ビットレートの設定が違えば録画日数は変わります。

また、同じHDD容量でも、カメラ4台と16台では録画できる日数が大きく異なります。

録画日数の基本的な計算方法

録画日数は、ビットレートから概算できます。

​

例えば、カメラ1台を4Mbpsで24時間録画する場合、

4Mbps ÷ 8 = 0.5MB/秒

1日あたりでは、

0.5MB × 86,400秒 = 43,200MB

つまり、約43.2GBです。

​

4TBのHDDを使用すると、

4,000GB ÷ 43.2GB ≒ 92.6日

となります。

​

したがって、理論上は約93日間録画できます。

ただし、実際には録画管理領域や使用可能容量、ビットレートの変動などがあるため、計算どおりの日数になるとは限りません。

200万・500万・800万画素で録画日数はどう変わる?

一般的に、画素数が高いほど映像の情報量が増えるため、同程度の画質を維持するには高いビットレートが必要になる傾向があります。

例えば、次のような録画条件を仮定します。

※ビットレートは比較のための仮定値であり、各画素数の推奨設定値ではありません。

この例では、800万画素のカメラは200万画素のカメラと比較して、1日あたり4倍の録画容量を使用します。

ただし、これはビットレートを4倍に設定しているためです。

画素数が4倍になれば、必ず録画容量も4倍になるわけではありません。

HDD容量が同じなら録画日数はどう変わる?

HDD容量が同一の場合、画素数で録画日数はどう変わるのか?

※1台・24時間常時録画・4TB(約4,000GB)の理論値です。

同じ4TBのHDDでも、設定するビットレートによって録画日数が大きく変わることが分かります。

高画質を優先すれば、録画容量が増えて保存期間が短くなる場合があります。

反対に、ビットレートを抑えれば録画期間を延ばせますが、映像の細部が失われる可能性があります。

録画日数を延ばすために、必要以上に画質を落とさないことが重要です。

HDD容量別|録画日数の比較

今度は、カメラ1台・4Mbpsで24時間録画する場合を考えます。

HDD容量別録画日数比較

※理論値です。実際の保存期間は録画条件や使用可能容量によって異なります。

同じ録画条件なら、HDD容量が2倍になれば、録画日数もおおむね2倍になります。

ただし、レコーダーによって搭載できるHDDの最大容量や台数が異なるため、増設する場合は対応仕様を確認する必要があります。

カメラ台数が増えると録画日数は短くなる

複数台のカメラを1台のレコーダーへ録画する場合、すべてのカメラの録画データを同じHDDへ保存します。

例えば、1台あたり4Mbpsのカメラを使用し、4TBのHDDへ24時間録画する場合です。

カメラ台数��と録画日数の関係

※すべてのカメラを4Mbpsで録画した場合の理論値です。

例えば、4TBのHDDで4台のカメラを録画すると、約23日間となります。

同じHDDで8台録画すると、約12日間になります。

そのため、カメラ台数を増設する際には、HDD容量も見直す必要があります。

30日間録画するにはHDDが何TB必要?

防犯カメラでは、約1か月間の録画保存を希望するケースがあります。

では、30日間録画するには、どれくらいのHDD容量が必要なのでしょうか。

1台あたり4Mbpsで24時間常時録画する場合の概算です。

防犯カメラ30日録画HDD容量目安

※録画データ量の理論値であり、余裕容量は含みません。

例えば、8台のカメラを4Mbpsで30日間録画する場合、約10.37TBのデータ量になります。

実際には、容量に余裕を持たせたHDD構成を検討します。

また、HDDの搭載台数や最大容量、レコーダーの録画性能にも注意が必要です。

H.264とH.265では録画日数が変わる?

H.264とH.265は、映像を圧縮するための規格です。

一般的にH.265は、H.264より高い圧縮効率を狙った方式です。

同程度の画質を維持しながらビットレートを下げられれば、録画日数を延ばすことができます。

​

例えば、

H.264:4Mbps

H.265:2Mbps

という条件で同程度の画質が得られた場合、録画データ量は半分になり、同じHDDで約2倍の期間を録画できます。

​

ただし、H.265なら必ずデータ量が半分になるわけではありません。

映像の動きや照明条件、カメラの圧縮性能などによって変わります。

CBRとVBRでも録画日数が変わる

ビットレートの制御方式には、主にCBRとVBRがあります。

​

CBR(固定ビットレート)

設定したビットレートを基準に、データ量を一定に保とうとする方式です。

録画容量を比較的予測しやすいという特徴があります。

​

VBR(可変ビットレート)

映像の複雑さや動きに応じて、ビットレートが変動する方式です。

例えば、

誰もいない室内

と

多くの人が動いている店舗

では、必要なデータ量が変わる場合があります。

そのためVBRでは、実際の録画日数が撮影環境によって変動します。

フレームレートを下げると録画日数は延びる?

フレームレートとは、1秒間に記録する画像の枚数です。

​

例えば、

30fps:1秒間に30枚

15fps:1秒間に15枚

5fps:1秒間に5枚

です。

​

一般的に、フレームレートを下げることで録画データ量を抑えられる場合があります。

ただし、ビットレートを固定している場合は、フレームレートを下げても録画容量が同じになることがあります。

また、フレームレートを下げすぎると、人物や車両の動きが滑らかに記録されなくなります。

防犯目的では、録画日数だけでなく、必要な動きを確認できる設定が重要です。

常時録画とイベント録画では何が違う?

録画方式によっても保存期間は変わります。

​

常時録画

24時間連続して映像を保存します。

事件やトラブルが発生した前後の状況を確認しやすい方法です。

ただし、録画データ量が多くなります。

​

イベント録画

モーション検知やAI検知など、設定した条件を満たした場合に録画します。

常時録画より録画容量を節約できる場合があります。

ただし、検知されなかった場面は記録されない可能性があります。

また、イベントの発生頻度によって録画日数が変わるため、保存期間を正確に予測しにくいという特徴があります。

AIカメラなら録画日数を延ばせる?

AIカメラでは、人物や車両などを検知できる製品があります。

​

例えば、

木が揺れた → 録画しない

人物が侵入した → 録画する

というように、録画対象を絞り込める場合があります。

​

そのため、AIイベント録画を利用すれば、常時録画よりデータ量を削減できることがあります。

ただし、AI検知が失敗した場合、必要な映像が記録されない可能性もあります。

また、AIカメラであっても24時間常時録画を設定していれば、AI機能があるだけで録画容量が減るわけではありません。

録画日数を延ばす方法

録画期間を延ばしたい場合、主に次の方法があります。

​

① HDD容量を増やす

最も分かりやすい方法です。

画質を変更せずに録画期間を延ばせます。

​

② H.265などの高効率な圧縮方式を使用する

同程度の画質を維持しながらビットレートを下げられれば、録画容量を節約できます。

​

③ ビットレートを調整する

必要以上に高いビットレートを設定している場合は、画質を確認しながら調整します。

​

④ フレームレートを見直す

撮影目的に応じて、必要なフレームレートを設定します。

​

⑤ イベント録画を活用する

必要な場面だけを録画することで、容量を節約できる場合があります。

ただし、重要な場面を取り逃さないよう注意が必要です。

録画日数が長ければよいとは限らない

録画日数を延ばすために、ビットレートや解像度を必要以上に下げることはおすすめしません。

​

例えば、30日間録画できても、

  • 人物の顔が不鮮明

  • 車両の特徴が分からない

  • 金銭授受の様子が確認できない

といった状態では、防犯カメラの目的を十分に果たせません。

​

重要なのは、必要な画質を確保したうえで、必要な録画期間を設定することです。

画質と録画日数のバランスを考える必要があります。

録画日数を確認するときの注意点

レコーダーの仕様書などに記載されている録画日数は、特定の条件で計算された目安であることが一般的です。

実際には、

  • カメラの解像度

  • ビットレート

  • フレームレート

  • H.264・H.265

  • カメラ台数

  • 音声録音の有無

  • 映像内の動き

  • 録画方式

などによって変わります。

そのため、導入前に録画容量を計算し、運用開始後には実際の録画開始日時を確認することをおすすめします。

よくある質問

防犯カメラは通常何日間録画できますか?

録画期間はシステムによって異なります。数日間から数か月間まで幅があり、HDD容量・カメラ台数・録画設定などによって決まります。

​

4TBのHDDなら何日録画できますか?

例えば1台・4Mbps・24時間常時録画なら約93日間です。4台なら約23日間、8台なら約12日間が理論上の目安です。

​

800万画素は200万画素より録画日数が短いですか?

一般的には高画素ほど必要なビットレートが増える傾向がありますが、録画日数を直接決めるのはビットレートなどの録画条件です。

​

HDDがいっぱいになると録画は止まりますか?

多くのレコーダーでは、上書き録画を有効にすると古い映像から順番に削除して新しい映像を保存します。機種や設定によって異なります。

​

録画日数を延ばすにはどうすればよいですか?

HDD容量の増設、圧縮方式の見直し、ビットレートの調整、イベント録画の活用などが考えられます。

​

30日間録画したい場合は何TB必要ですか?

カメラ台数とビットレートによって異なります。例えば4Mbpsのカメラ8台を24時間録画する場合、30日間で約10.37TBの録画データが発生する計算です。

まとめ

防犯カメラの録画日数は、HDD容量だけで決まるわけではありません。

​

特に重要なのは、

  • HDD容量

  • カメラ台数

  • ビットレート

  • 圧縮方式

  • 録画方式

です。

​

例えば、4TBのHDDへ1台のカメラを24時間録画する場合、

2Mbps → 約185日

4Mbps → 約93日

8Mbps → 約46日

という違いがあります。

​

また、カメラ台数が増えれば、同じHDD容量でも録画日数は短くなります。

録画日数を延ばすために画質を下げすぎると、必要な映像を確認できなくなる可能性があります。

そのため、必要な画質を確保しながら、必要な録画期間に合わせてHDD容量を設計することが重要です。

防犯設備士からのワンポイントアドバイス

防犯カメラを導入する際、録画日数について「1か月くらい残したい」というご希望をいただくことがあります。

しかし、同じ1か月間でも、カメラの台数や画素数、録画設定によって必要なHDD容量は大きく変わります。

​

例えば、200万画素のカメラ4台と、800万画素のカメラ16台では、必要な録画容量がまったく異なります。

また、録画期間を延ばすためにビットレートを下げすぎると、人物の顔や車両の特徴が分かりにくくなる場合があります。

​

そのため、録画システムを設計する際には、

① 何を確認したいか

② どの程度の画質が必要か

③ 何日間録画したいか

という順番で考えることをおすすめします。

​

そして、実際に運用を開始した後は、レコーダーの最も古い録画日時を確認し、想定した録画期間が確保できているか確認することが重要です。

防犯カメラは、必要な映像が残っていて初めて役に立つ設備です。

この記事の監修

株式会社関東セキュリティ

創業20年。

関東エリアを中心に、工場・倉庫・店舗・病院・学校・マンションなど数多くの防犯カメラ施工を手掛けています。

本サイトでは、長年の施工経験をもとに、防犯カメラ選びで失敗しないための情報を分かりやすく発信しています。

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