【二度と失敗しない】防犯カメラ
【二度と失敗しない】防犯カメラ
アパート・マンション設置

新築のアパートやマンションでは、防犯カメラを最初から設置するケースも増えてきました。
既存のアパートやマンションでも、防犯や入居率アップのため、防犯カメラを設置するケースが徐々に増えてきています。
また、警察からの協力要請等、社会的ニーズもますます高まってきています。
ここでは、アパートやマンションに最適な防犯カメラの種類と設置位置について解説していきます。

アパート設置
防犯カメラの設置位置
まずはアパートの防犯カメラの設置位置を考えてみましょう。
敷地への入り口、駐車場、自転車置き場、階段、各階の通路、建物の側面や裏手、ゴミ置き場等です。
レコーダーやモニターの設置場所
様々なケースが考えられます。
大家さんがそのアパートの一室にお住まいの場合は、大家さんの部屋が一般的です。
お住まいでない場合は、倉庫内や通路付近の天井裏、建物側面や裏側に設置されている情報機器用のキャビネット(弱電盤)が考えられます。収納場所がない場合は、情報機器用のキャビネットを建物壁面や駐車場付近に増設し、その中にレコーダーとモニターを格納することになります。
この場合、監視はインターネットを通じて家主または管理会社が行いますので、キャビネットへインターネット配線をする必要があります。
一般的な防犯カメラ設置台数は4台前後でしょう。

天井裏に設置された防犯カメラシステム機器

マンション設置
防犯カメラの設置位置
次にマンションです。
アパートと同様に、敷地へ の入り口、駐車場、自転車置き場、階段、各階の通路、建物の側面や裏手、ゴミ置き場が考えられます。マンションはこれらに加えて、エントランス、集会場や会議室、集合郵便受け、管理人室にも必要です。
マンションの規模にもよりますが、防犯カメラ設置台数は、8~16台程度でしょう。
レコーダーやモニターの設置場所
管理人室に設置するのが一般的です。
監視用のモニターを、エントランス壁面に設置するパターンもポピュラーです。
また、マンション所有者が同一マンションに居住しているのであれば、所有者宅に設置したり、あるいは集 会室に設置する場合も考えられます。

防犯カメラに求められる性能

画素数
市場に流通しているカメラ画素数は200万画素(フルHD)がメインです。
製品ラインナップとしては、アナログカメラで50万画素~800万画素(4K)、IPカメラ(ネットワークカメラ)で30万画素~1000万画素超があります。
顔や車のナンバーをしっかりと記録したいのなら400万画素は必要です。
ただし、画素数が高ければ高いほど良い、というのは誤った考え方です。
防犯カメラの画素数を高くするのであれば、モニターの解像度も上げてやらないとクリアな画像を見ることはできません。
家庭用モニターであれば4K(800万画素)でいいでしょうが、防犯カメラ用にそこまで高画質のモニターを準備される方がどの程度いるでしょうか。
主観になりますが、大多数の方は、防犯カメラ用にはフルHDモニターをご準備されるのでしょう。
もしそうであるならば、防犯カメラ画素数は400万画素~500万画素で充分でしょう。
もう一つ問題があります。防犯カメラの解像度が例えば800万画素(4K)ならば、記録も4Kにしてやらないと、再生したときにクリアな画像は見られません。当然ながら、高解像度で映像を記録すると、それなりのデータ量になりますので、記録日数をかせぐには大容量のHDDが必要になります。
記録映像の画質と保存日数は反比例です。
すなわち、長期間保存するためには画質を落としてデータ量を減らす必要があります。
逆に、高解像度で保存すれば、保存期間は短期間となってしまいます。
このあたりの塩梅が重要です。
経験的に言えば、防犯カメラ解像度は400万画素~500万画素程度、モニターはフルHDにするのが、コストパフォーマンスはよくなると考えます。
もちろん予算に余裕がある場合には、防犯カメラ4K、モニター4K、HDDは大容量という選択肢もあります。
ズームワイド機能
バリュフォーカル機能ともいいます。
こちらの機能は、「防犯カメラの選び方 ズームワイド機能」にて詳しく解説していますので、一読されることをお勧めします。
自転車置き場やゴミ置き場など、ピンポイントで撮影したいとき、あるいはプライバシーの問題で画角を広くとれない場合に有効です。アパート・マンション設置用防犯カメラには必須の機能です。
ネット通販で売られている安価なモデルには、この機能は基本的に付属してませんので注意が必要です。
IR(赤外線)機能
「防犯カメラの選び方 夜間撮影機能」にて詳しく解説していますので、ご一読ください。
今や、屋外カメラにこの機能は必須です。
不審者の侵入やゴミ置き場の問題、自転車泥棒など、何かおこるとしたら夜間です。防犯カメラにIR機能があれば、真っ暗闇でも鮮明に撮影することが可能です。
IRの照射距離も製品によって異なります。
防犯カメラの設置位置と被写体の距離を考えて製品を選択しましょう。
レコーダーに求められる性能

コンパクト
特にアパートでは、レコ ーダーを情報機器用キャビネット内や、場合によっては天井裏に収納することも考えられます。
レコーダーにはコンパクトさが求められます。
小型サイズがいいのですが、HDDを搭載しますので放熱性も求められます。
したがって、DVDプレーヤー程度のサイズでしたらよしとしましょう

情報機器キャビネット
直感操作
検索やバックアップをするのは、何か事件がおこったときに限られます。
店舗のように常につり銭のやりとりを確認したり、万引きが頻発する訳ではありません。
直感的に操作できるものが好ましいです。いちいちマニュアルを引っ張り出すのは大変ですし、そもそもマニュアルをどこにしまったか思い出せないものです。PCのように、マウスを左クリックや右クリックして直感的操作が可能な機種を選定しましょう。
解像度
ここでいう解像度とは、レコーダーへの入力解像度、レコーダーの記録解像度、レコーダーからモニターへの出力解像度です。
特に、レコーダーの記録解像度が低いと、いざ記録映像を再生したときに「映像の粗さにがっかりする」ことになります。
記録日数
記録日数は、HDD容量と記録レート、記録解像度と密接なかかわりがあります。
記録レートが高ければ記録日数は短くなります。
また、記録解像度が高くても記録日数は短くなります。
詳しくは、「録画機の選び方 HDD容量」にて解説していますのでご一読ください。
録画映像が1カ月程度残るように逆算して、HDD容量と記録レートを決めるべきです。
そのさいに記録解像度は防犯カメラの解像度と一致させてください。
記録解像度が、防犯カメラの解像度りも低いと、再生時にリアルタイム映像のような鮮明画像がみられません。
スマホやPCでの遠隔監視

特にアパートに防犯カメラを設置する場合、管理者や家主が別の場所から防犯カメラ映像を遠隔監視するケースが多いようです。
インターネット回戦が既設の場合は問題ないのですが、新規に回線を引くとなると、毎月のプロバイダー料金が発生することも考慮しなくてはいけません。
また固定IPか動的IPかでもコストは変わってきます。
固定IPか動的IPについては、「コンビニ設置 スマホ・PCでの遠隔監視」でも触れています。
また、遠隔操作にてデータバックアップを行う場合、バックアップするデータ量にもよりますが、直接レコーダーからバックアップするよりも大幅に時間がかかることを念頭に入れておいてください。
アナログ VS IPカメラ

結論から申し上げますと、ズバリ、アナログAHDカメラが有利です。
導入時のコスパ、そして将来的に発生するメンテナンスコストを考えると、アナログAHDカメラ以外の選択肢はありません。
ただ、好みの問題や予算の兼ね合いもありますので、ケースバイケースです。
別の記事でも解説してますので、ご一読ください。

まとめ
アパート・マンション設置に最適な防犯カメラは、アナログAHDカメラのツーケーブルタイプです。
アナログカメラのワンケーブルとツーケーブルの違いは、「防犯カメラの選び方 アナログカメラの特徴」「アナログカメラシステムのい分類」で図解しています。
参考までに、私がこれまでに利用した中でも信頼のおける施工業者を挙げておきます。