カメラ・レコーダー・モニターの解像度
高解像度カメラの性能を生かすために知っておきたい5つの解像度
防犯カメラを選ぶ際、
「800万画素だから4Kできれいに映る」
と考える方も多いでしょう。
しかし、防犯カメラシステムの画質は、カメラの解像度だけでは決まりません。
確認する必要があるのは、主に次の5つです。
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カメラ解像度
-
レコーダー入力解像度
-
レコーダー録画解像度
-
レコーダー出力解像度
-
モニター解像度
例えば4Kカメラを設置しても、レコーダーが4K入力や4K録画に対応していなければ、4Kの性能をそのまま録画に生かせません。
また、4Kで録画できても、レコーダーの映像出力やモニターがフルHDまでなら、モニター上では4Kそのままの解像度では表示できません。
この記事では、この5つの解像度の違いと関係を分かりやすく解説します。
防犯カメラシステムには5つの「解像度」がある
まず、映像がどのように流れるかを考えると分かりやすくなります。
カメラ
↓
レコーダー入力
↓
レコーダー録画
↓
レコーダー映像出力
↓
モニター
それぞれの段階に、対応できる解像度があります。
例えば、すべてを4Kで統一するなら、
4Kカメラ
↓
4K入力対応レコーダー
↓
4K録画
↓
4K映像出力
↓
4Kモニター
という構成が必要です。
ただし、実際には「録画は4K、普段の表示はフルHD」という使い方もあります。
そのため、録画する解像度と見るための解像度は分けて考えることが重要です。
① カメラ解像度とは?
カメラ解像度とは、カメラが撮影・出力できる映像の解像度です。
代表的なものには、
-
1920×1080:フルHD・約200万画素
-
2560×1440:約400万画素
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2592×1944など:約500万画素
-
3840×2160:4K UHD・約800万画素
などがあります。
基本的には解像度が高いほど、細かな情報を記録しやすくなります。
ただし、カメラが800万画素だからといって、システム全体が自動的に800万画素対応になるわけではありません。
② レコーダー入力解像度とは?
レコーダー入力解像度とは、レコーダーがカメラから受け取ることのできる映像解像度です。
例えば、800万画素カメラを接続するなら、レコーダー側もそのカメラの解像度や映像方式に対応している必要があります。
カメラが4Kでも、レコーダーがその入力に対応していなければ、
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接続できない
-
映像が表示されない
-
解像度を下げる必要がある
といったことがあります。
特に既存レコーダーへ高画素カメラを追加するときは注意が必要です。
「コネクターが接続できる=使用できる」ではありません。
③ レコーダー録画解像度とは?
レコーダー録画解像度とは、レコーダーが実際にHDDへ記録できる解像度です。
ここは非常に重要です。
例えば、
カメラ:3840×2160(4K)
であっても、
録画設定:1920×1080(フルHD)
になっていれば、HDDに保存される映像はフルHDです。
後から録画映像を確認しても、失われた4Kの情報を復元することはできません。
つまり、
カメラの最大解像度 ≠ 実際に保存されている録画解像度
の場合があります。
入力できることと録画できることは同じではない
レコーダー選びで注意したいポイントです。
仕様書に、
「8MP入力対応」
と書かれていても、それだけで希望する条件の4K録画ができるとは限りません。
機種によっては、
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入力できる最大解像度
-
録画できる最大解像度
-
同時に録画できるチャンネル数
-
最大ビットレート
-
最大フレームレート
などに条件があります。
そのため、レコーダーを選ぶときは「何万画素まで入力できるか」だけで判断しないことが大切です。
④ レコーダー出力解像度とは?
レコーダー出力解像度とは、レコーダーからモニターへ送る映像の解像度です。
一般的にはHDMIやVGAなどから映像を出力します。
例えば、レコーダー内部には4K映像が録画されていても、HDMI出力を1920×1080に設定していれば、モニターへ送られる映像はフルHDになります。
つまり、録画解像度と出力解像度は別物です。
4Kで録画しているからといって、モニターにも必ず4Kで表示されているとは限りません。
⑤ モニター解像度とは?
最後がモニター解像度です。
モニターにも表示できる最大解像度があります。
代表的なのは、
-
フルHDモニター 1920×1080
-
4Kモニター 3840×2160
です。
レコーダーが4K映像を出力しても、モニター側が4K表示に対応していなければ、4Kの全画素をそのまま表示することはできません。
したがって4K表示を目的とするなら、レコーダー4K出力 + 4K対応モニターが必要です。
5つの解像度を一覧で比較

防犯カメラシステムでは、この5つを混同しないことが重要です。
4Kカメラ+フルHDモニターでは意味がない?
いいえ。
4KカメラをフルHDモニターで使用することにも意味があります。
例えば、
4Kカメラ
↓
4K対応レコーダー
↓
4Kで録画
↓
フルHDでモニター表示
というシステムです。
普段の監視はフルHDモニターで行いながら、録画データ自体は4Kで残しておきます。
事件やトラブルが発生した際には、高解像度で保存された録画映像を利用して、人物や物などを拡大して確認しやすくなります。
つまり、「表示はフルHD、録画は4K」という使い方も十分に有効です。
4Kモニターにすれば映像は4Kになる?
これも注意が必要です。
モニターだけを4Kに交換しても、元の映像がフルHDなら、元々存在しない細部の情報が新たに増えるわけではありません。
例えば、
200万画素カメラ
↓
フルHD録画
↓
4Kモニター
としても、録画されている情報そのものはフルHDです。
したがって、
4Kモニター=防犯カメラ映像そのものが4Kになる
というわけではありません。
一番低い解像度がボトルネックになる
5つの解像度の関係を理解するときは、途中で情報を落とす工程があると、その後で元の細部を取り戻せないと考えると分かりやすいでしょう。
例えば、
4Kカメラ
↓
4K入力
↓
フルHD録画
↓
4K出力
↓
4Kモニター
というシステムでも、保存された録画映像については途中でフルHDになっています。
後から4Kモニターで表示しても、4Kで撮影したときの細かな情報を録画映像から復元することはできません。
特に防犯用途では、レコーダーの「録画解像度」が重要です。
多画面表示ではさらに注意
防犯カメラでは、1台のモニターに、
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4分割
-
9分割
-
16分割
などで複数のカメラを表示することがあります。
例えば4Kモニターを使用していても、16分割表示にすると、1台あたりの表示領域は小さくなります。
そのため、
「4Kモニターだから16台すべてが大きく鮮明に見える」
とは限りません。
細部を確認したい場合は、目的のカメラを1画面表示に切り替えて確認します。
解像度だけでなくフレームレートにも注意
レコーダーを選ぶ際は、解像度だけでなく**フレームレート(fps)**も確認しましょう。
例えば、
「4K録画対応」
と書かれていても、4K時には録画できるフレームレートが制限される機種もあります。
動きの多い場所では、解像度だけでなく、
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解像度
-
フレームレート
-
ビットレート
-
カメラ台数
を合わせて確認する必要があります。
HDD容量との関係も重要
高解像度で録画すると、一般的には必要な録画データ量も大きくなります。
例えば同じ録画条件なら、フルHDより4Kの方が多くのデータを扱うことになります。
そのため4Kカメラを多数設置する場合は、
カメラだけ4Kにするのではなく、HDD容量まで含めて設計すること
が重要です。
高解像度にした結果、必要な録画保存日数を確保できなくなっては意味がありません。
システム選定で確認したいポイント
高解像度カメラを導入する場合は、次の順番で確認すると分かりやすくなります。
① カメラ
必要な解像度で撮影できるか。
↓
② レコーダー入力
そのカメラの映像を受け取れるか。
↓
③ レコーダー録画
希望する解像度・フレームレートで録画できるか。
↓
④ HDD
必要な録画日数を確保できるか。
↓
⑤ レコーダー出力
必要な解像度でモニターへ出力できるか。
↓
⑥ モニター
その解像度を表示できるか。
このように、カメラからモニターまでを一つのシステムとして考えることが重要です。
よくある質問
800万画素カメラなら必ず4K録画できますか?
いいえ。レコーダー側が4K入力・4K録画に対応し、適切に設定されている必要があります。
4K録画には4Kモニターが必要ですか?
録画するだけなら必須ではありません。4K対応レコーダーで4K映像を保存し、普段はフルHDモニターで監視する構成も可能です。
4Kモニターに交換すれば録画映像もきれいになりますか?
元の録画解像度以上の情報が増えるわけではありません。フルHDで録画された映像を4Kモニターへ表示しても、元の細部情報が復元されるわけではありません。
カメラとレコーダーが同じメーカーなら大丈夫ですか?
同じメーカーでも、機種やシリーズによって対応解像度・ビットレート・フレームレートなどが異なります。仕様の確認が必要です。
まとめ
防犯カメラの解像度を考える際は、カメラの「○○万画素」だけを見てはいけません。
重要なのは、
カメラ解像度
→ レコーダー入力解像度
→ レコーダー録画解像度
→ レコーダー出力解像度
→ モニター解像度
という映像の流れです。
特に防犯用途では、モニターでどのように見えるかだけでなく、事件やトラブルが発生したときに、実際にどの解像度の映像が録画として残っているかが重要です。
高画素カメラの性能を生かすには、カメラ単体ではなく、レコーダー・HDD・モニターまで含めたシステム全体で考えましょう。
防犯設備士からのワンポイントアドバイス
防犯カメラを更新するときに注意したいのが、既存レコーダーへ高画素カメラだけを追加するケースです。
「今まで200万画素だったから、今度は800万画素にしよう」とカメラだけ交換しても、既存レコーダーが800万画素入力・録画に対応していなければ、その性能を十分に生かせません。
反対に、録画は4Kで残しながら、日常監視には既存のフルHDモニターを使用するという考え方は可能です。
防犯カメラでは、「撮る」「受ける」「残す」「出す」「見る」の5段階を分けて確認すると、機器選定の失敗を防ぎやすくなります。