フリッカーとは?
防犯カメラ映像がちらつく原因と50Hz・60Hz、シャッタースピードとの関係
防犯カメラの映像を見ていると、
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画面がチラチラする
-
明るくなったり暗くなったりする
-
横縞が上下に流れる
といった現象が発生することがあります。
これが、一般にフリッカー(ちらつき)と呼ばれる現象です。
特に、
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LED照明
-
蛍光灯
-
店舗
-
コンビニ
-
オフィス
-
工場
-
倉庫
など、人工照明の下で撮影すると発生することがあります。
人間の目には照明が普通に点灯しているように見えていても、防犯カメラではちらつきが映る場合があります。
これは、照明の明るさの変化とカメラの撮影タイミングが関係しているためです。
また、日本では地域によって商用電源周波数が50Hzと60Hzに分かれているため、防犯カメラの設定でも注意が必要です。
この記事では、フリッカーが発生する仕組みと50Hz・60Hz、シャッタースピードとの関係、対策について分かりやすく解説します。
フリッカーとは?
フリッカー(Flicker)とは、照明などの明るさが周期的に変化することで、カメラ映像にちらつきや縞模様が現れる現象です。
映像では、
-
画面全体が明るくなったり暗くなったりする
-
横方向の帯が流れる
-
一部分だけ明るさが変化する
などの症状として現れることがあります。
防犯カメラ本体の故障と勘違いされることがありますが、実際には照明とカメラの撮影条件が原因になっている場合があります。
なぜ人間には見えないのにカメラには映る?
人工照明の中には、電源や駆動回路の影響によって非常に短い周期で明るさが変化しているものがあります。
人間の目では、この高速な変化を連続した光として感じることがあります。
一方、防犯カメラは一定の時間ごとに光を取り込んで映像を作ります。
そのため、
照明が明るい瞬間
と
照明が暗い瞬間
を異なるタイミングで撮影すると、映像上では明るさの違いとして現れることがあります。
LED照明でもフリッカーは発生する?
発生することがあります。
「LEDならフリッカーは起きない」と思われることがありますが、LED照明の点灯方式や電源回路によっては、明るさが高速で変化しています。
そのため、防犯カメラで撮影すると、
-
横縞
-
ちらつき
-
明暗の変化
として映る場合があります。
また、LED照明にはさまざまな製品があるため、同じ部屋でも照明器具を交換したことで突然フリッカーが目立つようになることもあります。
蛍光灯でもフリッカーは発生する?
はい。
特に従来型の蛍光灯では、電源周波数との関係によって明るさが周期的に変化します。
ただし、インバーター方式など照明器具の種類によって点灯方式は異なります。
そのため、
蛍光灯だから必ず発生する
LEDだから発生しない
という単純なものではありません。
カメラと照明の組み合わせによって症状が変わります。
日本の50Hz・60Hzとは?
日本の商用電源は地域によって周波数が異なります。
大きく分けると、
東日本 → 50Hz
西日本 → 60Hz
です。
50Hzとは、交流電源の周期が1秒間に50回、
60Hzなら1秒間に60回という意味です。
この違いが、人工照明と防犯カメラのフリッカー対策にも関係します。
なぜ50Hz・60Hzがフリッカーに関係する?
交流電源で動作する照明では、電源周波数に応じて光量が変化することがあります。
照明方式によっては、明るさの変動が電源周波数の2倍程度になるため、
50Hz地域 → 100回/秒
60Hz地域 → 120回/秒
の明暗変化が現れる場合があります。
カメラの露光タイミングがこの周期とうまく合わないと、フリッカーが映像として見えることがあります。
東日本では50Hz設定、西日本では60Hz設定?
防犯カメラには、
50Hz
60Hz
という設定項目が用意されていることがあります。
基本的には、設置地域の商用電源周波数に合わせます。
例えば、
東京・千葉など → 50Hz
大阪・福岡など → 60Hz
です。
ただし、実際のフリッカーは照明器具の駆動方式などにも左右されます。
地域設定を合わせれば、すべてのLED照明で必ずフリッカーが消えるわけではありません。
50Hz地域ではどのシャッタースピード?
50Hz地域では、照明の明暗変化が100Hzになるケースを考慮し、
1/100秒
など、周期に合わせたシャッタースピードがフリッカー対策として利用されることがあります。
例えば東京や千葉などの50Hz地域で、人工照明下の映像に横縞が出る場合、1/100秒を基準としたフリッカー対策設定が有効な場合があります。
60Hz地域ではどのシャッタースピード?
60Hz地域では、照明の明暗変化が120Hzになるケースを考慮し、
1/120秒
などが利用されることがあります。

1/50秒・1/60秒ではダメなの?
1/50秒や1/60秒を使用する方式もあります。
例えば50Hzに同期する考え方では1/50秒、60Hzでは1/60秒が利用されることがあります。
一方、照明の光量変動が電源周波数の2倍になる環境では、1/100秒や1/120秒が利用されます。
したがって、
「50Hzなら絶対に1/100秒」
と固定的に考えるのではなく、カメラメーカーのフリッカー対策機能や実際の照明環境に合わせて設定することが重要です。
フリッカーレス機能とは?
防犯カメラには、
-
Flickerless
-
Anti-Flicker
-
フリッカー補正
などの設定が搭載されている場合があります。
この機能は、照明の点滅周期とカメラの露光タイミングを考慮し、フリッカーを抑えるためのものです。
製品によっては、
50Hz
60Hz
を選択するだけで、カメラ側が適切な露出制御を行います。
人工照明の多い店舗やオフィスでは、重要な設定の一つです。
フリッカー対策をすると映像が暗くなることがある
フリッカーを抑えるためにシャッタースピードを速くすると、別の問題が発生することがあります。
例えば、
1/30秒 → 1/100秒
へ変更すると、1回の撮影で光を取り込める時間が短くなります。
そのため、同じ照明条件では映像が暗くなりやすくなります。
カメラ側がゲインを上げて明るさを補正すると、映像ノイズが増える場合もあります。
つまり、フリッカー対策にも画質とのバランスがあります。
フリッカー対策と動体ブレ
一方、シャッタースピードを速くすると、動いている人物などのブレを抑えやすくなるというメリットがあります。
例えば、
1/30秒
より
1/100秒
の方が、歩いている人物を止めて撮影しやすくなります。
そのため店舗入口などでは、
フリッカー対策
と
動体ブレ対策
の両方にメリットが出ることがあります。
ただし、シャッターを速くするほど多くの光が必要になります。
フレームレートとシャッタースピードは同じではない
ここは混同されやすいポイントです。
例えば、
30fps
と
1/30秒
は同じ意味ではありません。
フレームレート
1秒間に何枚の映像を記録するか
シャッタースピード
1枚の映像を撮影するとき、どのくらいの時間光を取り込むか
を表します。
フリッカー対策では、特にシャッタースピードと照明の点滅周期が重要です。
横縞が流れる原因はフリッカーだけ?
必ずしもそうではありません。
防犯カメラ映像に横縞やノイズが出る原因には、
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電源ノイズ
-
アース電位差
-
同軸ケーブルの問題
-
電磁誘導
-
モーター
-
インバーター
-
大型機械
-
電源アダプターの不良
などもあります。
そのため、
横縞=必ずフリッカー
とは判断できません。
フリッカーと電源ノイズの見分け方
フリッカーの場合、人工照明との関係を確認します。
例えば、
-
照明を消すと症状がなくなる
-
50Hz・60Hz設定を変えると症状が変化する
-
シャッタースピードを変えると改善する
場合は、フリッカーの可能性があります。
一方、
-
照明を消してもノイズが出る
-
機械を動かすとノイズが増える
場合には、電源・配線・電磁ノイズなど別の原因も考えられます。
工場ではフリッカー以外のノイズにも注意
工場では、LED照明だけでなく、
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モーター
-
インバーター
-
溶接機
-
大型電磁機器
-
動力設備
など、さまざまな電気設備があります。
そのため映像に縞が発生した場合、フリッカーだけでなく電磁ノイズや電源ノイズも疑う必要があります。
カメラ設定だけを変更しても改善しない場合は、配線ルートや電源環境の確認が必要です。
屋外でもLED照明でフリッカーが発生する
フリッカーは室内だけの問題ではありません。
例えば、
-
LED街路灯
-
駐車場照明
-
LED投光器
-
看板照明
などでも発生することがあります。
昼間は問題なくても、
夜になって照明が点灯すると横縞が出る
というケースもあります。
この場合、夜間だけ発生するためカメラ故障と判断しにくいことがあります。
信号機やLED表示板が点滅して映ることもある
LED式信号機やLED表示板を防犯カメラで撮影すると、
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消えているように見える
-
点滅する
-
一部分だけ表示される
ことがあります。
これもLEDの点灯制御とカメラの撮影タイミングが関係しています。
特にシャッタースピードを速くすると、LEDが消灯している瞬間を撮影してしまう可能性があります。
そのため、道路や駐車場を撮影する場合は注意が必要です。
防犯カメラ設置時のフリッカー対策
フリッカーが発生した場合は、次のような順番で確認すると原因を特定しやすくなります。
① 設置地域の電源周波数を確認
50Hz地域か60Hz地域か確認します。
↓
② カメラの50Hz/60Hz設定を確認
地域と設定が合っているか確認します。
↓
③ フリッカーレス機能を確認
搭載されている場合は設定を試します。
↓
④ シャッタースピードを確認
照明環境に合わせて調整します。
↓
⑤ 照明を消して確認
症状が消えるか確認します。
↓
⑥ 電源・配線・ノイズを確認
改善しなければ、フリッカー以外の原因も調査します。
カメラを交換する前に設定を確認する
フリッカーが発生すると、
「カメラが壊れた」
と考えてしまうことがあります。
しかし、カメラ交換前に、
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50Hz/60Hz
-
Anti-Flicker
-
シャッタースピード
などの設定を確認することをおすすめします。
特に、初期設定が設置地域と合っていない場合や、カメラ設定をリセットした後にフリッカーが発生することがあります。
よくある質問
フリッカーはカメラの故障ですか?
必ずしも故障ではありません。照明の点滅周期とカメラの撮影タイミングが合わないことで発生する場合があります。
LED照明でもフリッカーは発生しますか?
はい。LED照明の電源回路や調光方式などによっては発生します。
東日本では50Hzに設定すればよいですか?
一般的には設置地域の商用電源周波数に合わせます。ただし、照明方式によってはそれだけで完全に改善しない場合があります。
50Hz地域ならシャッタースピードは1/100秒ですか?
代表的な対策の一つです。ただしカメラや照明によって適切な設定は異なります。1/50秒などが利用される場合もあります。
フリッカーレスをONにすれば必ず直りますか?
必ずしも完全に解消するとは限りません。特殊なLED照明や調光された照明などでは、別の調整が必要になる場合があります。
横縞が出たらフリッカーですか?
電源ノイズや電磁ノイズなどでも横縞が発生するため、照明との関係を確認して原因を切り分ける必要があります。
まとめ
フリッカーとは、照明の明るさの周期的な変化とカメラの撮影タイミングの関係によって、映像にちらつきや縞模様が現れる現象です。
特に、
-
LED照明
-
蛍光灯
-
店舗
-
オフィス
-
工場
などで発生することがあります。
日本では、
東日本 → 50Hz
西日本 → 60Hz
と商用電源周波数が異なるため、防犯カメラの設定も設置地域に合わせることが基本です。
また、代表的な対策として、
50Hz環境 → 1/100秒など
60Hz環境 → 1/120秒など
のシャッタースピードが利用される場合があります。
ただし、フリッカー対策によってシャッタースピードを速くすると、映像が暗くなったりノイズが増えたりすることがあります。
そのため、
照明・電源周波数・シャッタースピード・明るさ
を総合的に調整することが重要です。
防犯設備士からのワンポイントアドバイス
フリッカーで特に注意したいのは、防犯カメラを設置した昼間には症状が分からない場合があることです。
例えば屋外駐車場では、昼間は太陽光で撮影しているため映像に問題がなくても、夜になってLED照明が点灯すると突然横縞が現れることがあります。
店舗や工場でも同様です。
そのため、人工照明を使用する場所では、できれば実際に照明を点灯した状態でも映像を確認することが重要です。
また、横縞を見つけてすぐに「フリッカーだ」と判断するのも注意が必要です。
工場などではモーターやインバーター、大型電気設備から発生するノイズが映像へ影響していることもあります。
照明を消して症状が変わるかを確認する。
これは、フリッカーと他のノイズを切り分ける簡単な方法の一つです。