解像度とは?
防犯カメラのフルHD・4K・画素数との違いを解説
防犯カメラの商品説明を見ると、
「1920×1080」
「2560×1440」
「3840×2160」
「フルHD」
「4K」
など、さまざまな表記があります。
これらは主に映像の解像度を表しています。
一般的には解像度が高くなるほど細かな映像を記録できますが、「解像度が高ければ、遠くの人物や車のナンバーまで必ず見える」というわけではありません。
この記事では、解像度とは何か、画素数との違い、フルHDや4Kの意味、防犯カメラではどの程度の解像度を選べばよいのかを分かりやすく解説します。
カラー夜間撮影とは?
カラー夜間撮影とは、夜間や暗い場所でもカラー映像で撮影できる機能です。
高感度イメージセンサーや明るいレンズ、補助LEDライトなどを活用することで、昼間に近い色合いで映像を記録できます。
夜間でも人物の服装や車両の色などを確認しやすいことが大きな特徴です。
解像度とは?
解像度とは、映像を構成しているピクセル(画素)が縦横にいくつ並んでいるかを表したものです。
例えば、
1920 × 1080
という解像度なら、
横方向に1,920個、縦方向に1,080個のピクセルが並んでいます。
これらを掛け合わせると、
1,920 × 1,080 = 2,073,600
となり、約207万画素です。
そのため、防犯カメラでは一般的に「約200万画素」と表記されます。
代表的な解像度
防犯カメラでよく使われる解像度を比較すると、次のようになります。

ここで注意したいのは、「400万画素」「500万画素」といった表記では、製品によって実際の縦横の解像度が異なる場合があることです。
カメラを比較するときは「○○万画素」だけでなく、仕様書に記載された実際の解像度(○○×○○)も確認するとよいでしょう。
解像度と画素数の違い
「解像度」と「画素数」はよく似た言葉ですが、厳密には意味が異なります。
解像度
→ 映像を構成するピクセルの縦×横の数
例:1920×1080
画素数
→ 映像全体を構成するピクセルの総数
例:約207万画素
つまり、
1920 × 1080 = 約207万画素
という関係です。
防犯カメラでは「200万画素カメラ」「500万画素カメラ」という表現がよく使われますが、映像信号そのものを見る場合は1920×1080などの解像度で表示されます。
フルHDとは?
フルHDは、
1920×1080
の解像度です。
約207万画素あり、防犯カメラでは長く使われてきた代表的な解像度です。
一般住宅や小規模店舗などで、
-
人が通ったか確認する
-
出入口を監視する
-
店内の状況を見る
-
駐車場の状況を確認する
といった用途では、フルHDでも十分な場合があります。
4Kとは?
防犯カメラで一般的に4Kと呼ばれるものは、
3840×2160(4K UHD)
です。
総画素数は約829万画素となるため、一般的には800万画素クラスとして扱われます。
フルHDと比較すると、
横2倍 × 縦2倍 = 総画素数は約4倍
になります。
そのため、同じ撮影範囲・条件であれば、より細かな情報を記録でき、録画映像を拡大した際にも有利です。
解像度が高いメリット
細かな部分を記録しやすい
高解像度になるほど、人物の服装や商品の形状など、細かな情報を記録しやすくなります。
拡大したときに有利
録画映像の一部分をデジタルズームして確認する場合、高解像度映像の方が細部を残しやすくなります。
広範囲監視との相性が良い
広い範囲を1台のカメラで撮影する場合、高解像度であるほど各部分に割り当てられる画素数を確保しやすくなります。
高解像度のデメリット
解像度は高ければ高いほど良い、というわけではありません。
録画データが大きくなる
高解像度になるほど映像データ量が増える傾向があります。
同じHDD容量なら、設定条件によっては録画できる期間が短くなります。
ネットワーク負荷が増える
IPカメラの場合、高解像度・高ビットレートの映像はネットワーク通信量も増加します。
多台数になるほど、ネットワーク設計が重要になります。
費用が増える場合がある
カメラだけでなく、対応するレコーダーやHDD、モニターなども含めて検討する必要があります。
「4Kなら遠くまで見える」は間違い?
ここは防犯カメラ選びで特に重要です。
4Kカメラだから遠くまで大きく映せるわけではありません。
解像度と「どのくらい大きく被写体を映せるか」は別の問題だからです。
例えば、広角レンズで駐車場全体を撮影すると、4Kであっても遠くの人物は画面の中で小さくなります。
反対に500万画素でも、適切な望遠レンズを使用して撮影範囲を絞れば、離れた対象を大きく記録できる場合があります。
つまり、
解像度 × レンズ × 撮影距離
をセットで考えることが重要です。
カメラだけ4Kでも意味がない?
防犯カメラシステムでは、ここも重要なポイントです。
カメラが4Kに対応していても、システム全体が4K映像に対応していなければ、その性能を十分に生かせない場合があります。
確認したいのは、
-
カメラの最大解像度
-
レコーダーの録画対応解像度
-
レコーダーの再生能力
-
モニターの表示解像度
-
ネットワーク性能
-
HDD容量
などです。
例えば4Kカメラを設置しても、接続するレコーダーがその解像度での録画に対応していなければ、期待した録画品質にならない可能性があります。
カメラ単体ではなく、システム全体で考えることが大切です。
モニターの解像度も重要
もう一つ見落とされやすいのが、映像を見るモニターです。
例えば、4Kで録画された映像でも、フルHDモニターでは4Kの全画素をそのまま1対1で表示することはできません。
ただし、4Kで録画しておけば、録画映像の一部分を拡大して確認する際などには高解像度のメリットを生かせます。
「録画する解像度」と「表示する解像度」は分けて考えましょう。
防犯カメラは何解像度がおすすめ?
必要な解像度は、設置目的によって変わります。
一般住宅
玄関や庭、駐車場などの一般的な監視では、フルHD以上を一つの目安にできます。
店舗・オフィス
人物確認やレジ周辺など細かな状況を確認する場合は、フルHD~500万画素クラスなど、目的に応じて選択します。
工場・倉庫
広い範囲を撮影したり、設備や作業状況を確認したりする場合は、高解像度カメラが有効なケースがあります。
駐車場
駐車場全体を見るのか、車両を識別したいのか、ナンバーまで確認したいのかによって必要な仕様が大きく変わります。
特にナンバー確認では、解像度だけでなくレンズ・撮影距離・設置角度・夜間条件なども重要です。
解像度だけで画質は決まらない
同じ500万画素でも、実際の映像品質が同じとは限りません。
防犯カメラの見え方には、
-
イメージセンサー
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レンズ
-
WDR
-
夜間撮影性能
-
ビットレート
-
圧縮方式
-
フレームレート
-
設置位置
-
周囲の照明
など、多くの要素が関係します。
したがって、「4Kだから高性能」「800万画素だから一番きれい」と数字だけで判断するのはおすすめできません。
よくある質問
解像度と画素数は同じですか?
密接に関係していますが、表し方が異なります。
1920×1080のように縦横のピクセル数で表すのが解像度、約207万画素のように総数で表すのが画素数と考えると分かりやすいでしょう。
フルHDは何万画素ですか?
1920×1080なので、約207万画素です。一般的には「200万画素クラス」と呼ばれます。
4Kは何万画素ですか?
3840×2160の場合、約829万画素です。防犯カメラでは800万画素クラスとして扱われることが一般的です。
4Kならナンバープレートも読めますか?
4Kというだけでは判断できません。
車両までの距離、レンズ、画角、車両速度、設置角度、夜間照明なども大きく影響します。
まとめ
解像度とは、映像を構成するピクセルが縦×横にいくつ並んでいるかを表したものです。
代表的なものでは、
1920×1080 → フルHD → 約200万画素
3840×2160 → 4K UHD → 約800万画素
という関係があります。
高解像度になるほど細かな情報を記録できますが、防犯カメラでは解像度だけで実際の見え方は決まりません。
「何m先の、何を、どの程度まで確認したいのか」を明確にし、解像度・画素数・レンズ・撮影距離・夜間性能を総合的に選ぶことが重要です。
防犯設備士からのワンポイントアドバイス
防犯カメラを検討されているお客様から、よく「一番画質の良いカメラを付けたい」というご要望があります。
しかし、実際の施工では、単純に4Kカメラを選べば解決するとは限りません。
例えば、駐車場全体を見るために広角で撮影すると、800万画素でも遠くの人物や車両は小さく映ります。
逆に、500万画素でも適切なレンズを選び、確認したい場所を適切な大きさで撮影した方が、目的に合った映像を得られる場合があります。
防犯カメラでは、「何万画素か」より先に「何を確認したいのか」を決めることが、失敗しないカメラ選びのポイントです。